完全紹介制 中小企業の社長様・経営者向け 次世代経営者コミュニティ

時代と共に変化する伴走者!? 伴奏者!?

会社設立の経緯や事業内容、理念について教えていただけますか?

「株式会社コミュニケーション科学研究所」は、設立1977年1月で、今年で44年目となります。私は血縁関係のないところから引き継いだ2代目の代表です。2011年からですので、お陰さまで来年で10年経ちます。

会社設立時は、私は全くタッチしていないのですが、会長はリサーチの専門で立ち上げ、もう1人のメンバーの方が広報の専門家だったとお聞きしています。

リサーチと広報をミックスするような形でしっかり調査、分析したものを広報へ伝えていくというスタイルだったようです。

80年代当時、「CI」(コーポレート・アイデンティティ)ブームというのがありまして、そういったところをお手伝いさせていただいていました。企業存在価値を体系的に整理し、改めて定めた理念やそれに基づく行動指針を企業内外で共有することによってより良い企業活動を行っていこうとするものです。

その他には、「UI」ユニバーシティ・アイデンティティという大学に関わるものです。

事業の内容としては、コミュニケーションという視点でクライアント・企業や団体と生活者・消費者を結ぶようなコミュニケーションを相互に取れるようにその間を取り持つというのが弊社の立ち位置です。
業域としては、主にマネジメントやマーケティングをしています。マネジメントの中には広報戦略など広告もあり、そういったところのお手伝いもさせていただいております。

会社の理念としては、我々がクライアントである会社・団体にサービスや商品など会社の存在自体をお客様に伝えることによって、より良いサービスを生活者・消費者が受けることにより、より良い社会に1歩ステージアップできるようにすること。

社会がより良くなるための最初の架け橋を担うことによって、今以上に良い社会になることを目指してお手伝いしています。

会社を引き継がれた経緯についてお話ください。

70年代当時の日本は高度経済成長期で、物を大量に作って、大量に売るというだけで環境のことなど全く考えていない時代でした。

多摩川も凄く汚くて、工業排水がいっぱい垂れ流しになっていました。

会長がサラリーマン時代、新聞社に勤めている先輩に工業排水の溶けない泡が浮いている汚い多摩川に連れられていかれたことがあったそうです。そして、その前で先輩に「お前達はこういう風になるのをサポートしている会社だ!」と言われて「これじゃあいけない」とハッとさせられた、そこから、社会性のある方向に行こうというような流れになったと聞きました。

コミュニケーションという言葉も70年代当時に出始めたくらいです。コミュニケーションは1対1だけではないので、広い意味で企業と社会といったところ、また業者のコミュニケーションをいかに図るかということです。

当時は一方的にプロダクトをマーケットにドンと卸して、ワーッと使うという状況でした。今ではとても考えられないような状況ですね。

私は、バブルがはじけた時に入社し、その21年後に社長となりました。就任したのは東日本大震災の後でした。以前より「私にやらせてみたらどうですか?」という風にお話もしていましたし、何より会社自体が好きでした。当時、一緒にやっていたメンバーがかなり優秀でしたので、彼らをもっと伸ばすお手伝いもしたかったというのもあったのだと思います。ヘッドハンティングされかけ、一時期独立を考えたこともありましたが、クライアントのことを考えると、もし独立するとしたら今のクライアントとどのような関係になるのかなと思いました。このまま私が持って行っちゃっていいのかな?なんていう葛藤もありました。コミュニケーションを大事にしているからこそ多く悩んだ部分もあったのだと思います。お陰さまで結果的にはクライアントとの関係を継続することができましたし、それをもっとより良いものにしていくという方向に決断することができました。

業務内容の今後の方向性について教えてください。

30年ぐらい長く一緒にお仕事させてただいているデザイン会社の経営を引き継ぐことになりそうなので新しいコンテンツを考えています。

今まで一緒にお仕事をさせていただいたのですが、やや距離がある感じだったのが正直なところです。お互い良いところ同士を合わせたら何か一緒にサービス化してできるのではないかと考えるようになりました。

我々はリサーチを中心として戦略・立案までをやらせていただいていたので、デザイン会社もブランディングすることが得意です。そして、デザインからのブランディングで商品パッケージを作ったり、Webデザインをしたり、冊子を作ったりさせていただきますので、それを合わせたらワンストップでトータルで出来て結構いいのではないかと思いました。

そういうことでお互いが今までBtoCの化粧品や食品、飲料などをお手伝いしてきたことが多かったので、そういった商品開発のお手伝いが出来ればいいかなという風に考えています。トータルプロデュースだけではなくプラスアルファを一緒に作ろうということです。

ターゲットや商品の具体例などについて教えていただけますか?

今後は化粧品メーカーや独自でブランドを持っていたりする会社、他社ブランドの製品を製造するOEM専用会社ではなく独自で商品を出している化粧品メーカーや食品メーカー、飲料メーカーがクライアントになって下さると嬉しいと思います。

新商品開発はいきなりでは難しいかなと思っていますので、その入り口として現状出ている商品のクリニックをまず行いまして、現状の課題を抽出してそこの改善点をご提案するようなサービスを現在考えているところです。

メーカーはメーカーで業界には特化されているところが多いのですが、我々は幸いなことに色々な業種に携わらせていただいていますので、そこから転用するというような形でイノベーションが起こせたらかなり嬉しいなという風に考えています。

具体的な例としては、深夜バスで国際便が来るところなのですが、空港でみんな寝ているんですよね。夜中に着いてしまうと泊まるところもないということでした。そこで、東京ナイトライフを楽しむコンテンツを紹介するようにしてバスの活性化、運用促進をいまプロモーションをやったりしています。もちろんこういった例は、化粧メーカーやOEM、飲料以外のサービス系にもどんどん応用できると考えていますし、提案していきたいですね。

ユーザーやターゲットの動向を調べて、そこにあたるような広報・情報を出して利用促進を高めていく、ターゲットのインサイトからどういう行動をしているのかというところから情報発信をしていくということ。いかにクライアントのことを知らないと効率的かつ効果的なことができないかというところなのです。基本的に弊社はそういうスタンスでやっています。

特にコロナ対策でこれから何かをしなければいけない、でもどうしたらいいかわからないといったクライアントはかなり多くいらっしゃると思います。

実際GW前から、コロナについてステージごとにどういったニーズがあって、現状どのように人が動いているということから、アイディアのきっかけになるところを分析しているところです。少しでも先読みが出来たら、アイディア発想の方法に役に立てるのではと期待しています。

常に変わるから時代だからこそ伴走(奏)者でありたい。

新規のクライアントから「新商品のアイディアが作り方わからないので相談に乗って下さい。」というご相談をいただいておりますが、刻一刻と時代の変化が起きていますので、ずっと同じやり方をやっていても残念ながら上手くいかない世の中です。そうするとまた次に向けて、次に向けてという変化は常という時代になってきたと考えています。常に変わるからこそ伴走者でありたいと思う反面、言いっぱなし、投げっぱなしにはしないように一緒に成長していくことが大切なのかなと思っています。ですのでともに走る伴走者と、ビジネスを奏でる伴奏者と2つの方向でいたいなと思っています。

現在従業員は30名いるのですが、クライアントのためを想ってみんな一生懸命にやってくれていると感じていますし、とても有り難いです。こういった理念などの共有も、もう少しそこは言語化して進んでいく必要があるなと考えています。

パートナーズ経営者倶楽部に参加への期待や想いなどがあればお願いします。

社長になる前、先代の社長には「社長は孤独だぞ」って言われて、「いやいやそんなことないし、社内のネットワークも充分できているし」と当時は思っていました。ところが、肩書が変わると社員たちとの距離感も変わってきたなと現在感じるようになってきました。友達を紹介してくださいと言われることもあるのですが、「社長友達いねぇな、役に立てねぇな」ということもありまして、今回純粋に友達が欲しいなと思いました。

長年クライアントのことを考えてきたことの方が多いので、ほかの会社の状況とか、もっとこういう風にした方が良いのではないですか?とかいう風に、自分を横に置いて尽くしてしまうこともあったように感じています。もちろんお客様も大事、法人という人としての法人も大事ですが、今後は両方が良い関係を築けるようしていけたらなと考えています。

また、マーケティングでは自分達でやっていける仕組み、具体的には売り上げの構成比を直接・大手の広告代理を1対1にしたいなと次のステージをと考えております。

竹内 敏博(たけうち としひろ)プロフィール

株式会社コミュニケーション科学研究所の代表取締役社長
1977年、PRとマーケティング・リサーチ機能を融合させた唯一の企業として誕生
企画・提案/調査・研究/分析・解析の3つの業務を行い、ユニークでイノベーティブな提案、マーケティング・コンサルテーションを行っている。

記事一覧へ